Q.なぜ学士入試を受験しようと思いましたか?
中学から獣医師になることに憧れ、高校生の時も獣医を目指していました。しかし当時は自分の実力不足で合格できませんでした。今考えてみれば地元の国公立向きの予備校で私立獣医の対策をしたことは効率も悪く、過去問集の青本を頼りにしていて、明確な(早い)答え・解き方が先生も曖昧で当時困惑したことを覚えています。
そして日本大学に進学する際は気持ちを新たに、大学院も視野に入れて動物に関わる仕事に就こうと思い進学しました。
日本大学生物資源科学部動物資源科学科では研究室も多く、動物に関して幅広い分野を学ぶことができました。動物について学ぶ中で獣医学への興味が湧くと同時に、同学部の獣医学科も同じキャンパス内にあり入学後も獣医学科の友人に恵まれ日々刺激を受けていました。家畜人工授精師(豚・牛)の資格を取得する際に繁殖という分野に興味を持ちました。そこで、「人生は長いのだから後悔のない人生にしたい」と思いたち、就職せずに受験することを選びました。
Q.学士入試対策は順調でしたか?
日本大学で4回生になり、就職について始めた時期に、動物に関わる仕事はたくさんあるけれど、より深く動物について学びたいという思いと、獣医師として働きたいという思いが強くなりました。そんな中、学士推薦を知り4年生の夏から勉強を始めました。
そう決めて勉強を始めたものの、1年間勉強している間に友人は社会人として独り立ちしていき、焦りが募りました。また両親への申し訳なさ、自分への苛立ちなどどうしようもない感情に圧迫されそうになる時もありました。しかし、「自分は獣医にならないと一生後悔することになる」と自分を奮い立たせていました。
私は日本大学に一般入試で入学したこともあり、推薦の対策が全く分かりませんでした。去年に学士入試を受験したときは、大学受験の問題から4年も離れると自分なりに勉強しても基礎からボロボロで、面接もほぼ対策なしで挑みました。しかしこれではだめだと思い、ネットで学士入試の獣医受験の対策をしてくれる塾をくまなく探しました。
しかしなかなか自分に合いそうで獣医に特化している塾を見つけ出すことは難しく、高校生向けの対策をされている獣進にだめもとで連絡をしました。幸いにも引き受けてくださり、志望理由書から基礎的な学習、面接の対策まで親身になって寄り添っていただきました。もともと数学が苦手だったので数学を中心に勉強しました。
また獣進の授業と並行して、大学の先生への相談や農業新聞の購読、最新ニュースの把握などを個人的に行いました。
Q.麻布大学の志望理由書の作成について
志望理由書については去年の受験時にも書いていたので、当時は出来上がっていると感じていましたが前田先生の志望理由書対策授業を受けて、自分自身が漠然と「繁殖」をやりたいと考えていることがわかり文章を深めることができました。前田先生から「これは、なんで繁殖をしたいの?」「これはどういう意味?」「それでどうしたいの?」などと個別指導で質問されていかなければ自分自身で内容を深めていくことはできなかったと思います。また実際に文章にする際も、論点を整理し論理的にまとめてくださったので助かりました。
実際の入試の面接時にも志望理由書や卒論の内容について教授陣から「なぜ繁殖がしたいのか」「・・・でどうしたいの?」などの突っ込んだ質問があったが志望理由書の作成時によく考えていたのでスムーズに話をすることができました。
Q.学科試験対策について
麻布大学の学士入試は去年も受験していたので、問題はある程度わかっていました。そのため学科試験対策は必要ないかと思っていましたが、入試本番では、学科対策の対策テキストで何度も練習した食塩水・確率・標準偏差の問題が実際に出題されて、やっていて本当に良かったと思いました。
数学が苦手だったこともあり、対策テキストの他にも動画付きの数学教材を送ってくれていたのも良かったです。この教材は基礎から丁寧に指導してくれるので、大学で数学に触れずに来た私にとって最良でした。一人でやっているときはチャートをやっており、公式を丸暗記するしか方法がなかったのですが、動画授業では「ここが大切!」とか公式を使うタイミングを教えてくれるので勉強がはかどりました。そのおかげもあり、実際の試験では数学が一番できました。
Q.オンライン面接対策について
去年の麻布大学の面接試験では、教授からの質問が厳しく上手く答えることができませんでした。しかし今年は面接の練習でされた質問が中心だったので、緊張せずに答えることができました。オンライン面接会を10回くらいやったことが入試でいきました。入塾前はオンラインでの面接練習で大丈夫かなと考えていましたが、入試本番と日々のオンライン面接と差は感じませんでした。オンラインでの練習だからと、心配する必要はないと思いました。
獣医学部進学セミナーの面接対策は、テキストもしっかりしているし他の受験生との緊張感もあり非常に良かったです。実際に面接練習を終えた後は「ふ~」となるくらい疲れていました。今後、学士入試を受験する人にアドバイスですが、学士入試では卒論のことが聞かれるので、しっかり準備しておく必要があります。
Q.小論文対策について
小論文の添削を獣医学部進学セミナーでやっていたので、本番でもしっかり書くことができました。小論文を書き、LINEで送れば添削してもらうことができ、加えて返信もはやかったのでよかったです。
また直前に予想問題で「感染症によるパンデミックに関する小論文」を練習をしていたので、当日は同じテーマの出題だったので書きやすかったです。
Q.これから入試を目指す人に一言!
高校生へ:一般も推薦もそれぞれ獣医学科は難関で精神的にもつらい時がやってくると思います。しかし、自分がどんな獣医師になりたいのかをしっかり見定めて、情報収集を行うことが大事だと思います。
学士入試を考えている方へ:受験会場には様々な年齢層の方がいらっしゃいました。色々な思いを胸に受験している方がほとんどだと思います。大学ごとに傾向や面接の特徴が異なるので、私としては獣進のように各大学の研究がしっかりされている予備校に入るのを強くおすすめします。